2018年3月4日日曜日

学習リソース

ベンバ語の学習に入る前に、私自身が参考にしている各種リソースを紹介します。
なお、価格などは投稿時点(2018年)の情報です。

英語や日本語ほど文法が整理されていないため、文献によって書いてあることが異なることも多々あります。そのため、しっかりと文法を理解したい場合は複数のリソースを比較参照しながら進めていくことが必要になります。

書籍


私が知っている中では一番のおすすめで、ベンバ語を独学するなら最初に手に取るべき本です。2015年発行で、日本でも Amazon から購入することができます。
20ページほどにまとめられた文法基礎に加え、フレーズ集(約10ページ)と単語集(約40ページ)がついてきます。

ただ、文法の学習項目が難易度順ではなく品詞順で進むため、1ページ目から読み進めようとするとかなりの苦労をすると思います。いきなり文法から入るのではなく、ある程度フレーズを暗記してから取り掛かると学習しやすいです。

なお、青年海外協力隊(ザンビア派遣)であれば、現地語学訓練の参考書として配られるそうです(2018年現在)。



Bemba Pocket Dictionary

初版が1960年の古い辞書ですが、残念ながら簡単に手に入る辞書がこれ以外にはありません。独学の上では手元に置いておきたい本です。現地であれば600円くらいで販売されています。



An Outlilne of Icibemba Grammar

発行が1977年の少し古い本です。こちらも Amazon で購入できます。ザンビア現地でも500円くらいで書店に並んでいることがあります。

1冊目のものに比べると情報のまとめ方がごちゃっとしており、読み進めるには苦労が伴います。ですが1冊約60ページが丸ごと文法の話なので、1冊目の補完として持っていると便利です。



Speak Zambian Languages

2013年発行で、現地の書店で600円ほどで売っています。ザンビアで主に使われている7つの現地語それぞれのフレーズ集が1冊になっています。

1現地語ごとに20ページほどしかありませんが、ベンバ語以外の現地語にも興味のある人は買っておいて損がないかと思います。



現地の小学生向け教科書

ザンビアの小学校によっては Local Language という科目があるため、現地ではベンバ語科目の教科書も売っています。
また、英語や算数の教科書も「英語版」と「現地語版」の2種類がある出版社もあり、両方を手に入れれば比較によって表現を対訳することができます。

ただし、現地語の教科書は書店に並んでいることが少なく、見つけても「×年生の教科書しかない」といったことが多いです。購入機会が一期一会のため、本気で手に入れたい場合は出版社に直接掛け合った方が良いかもしれません。



現地語の小説

現地の書店ではほぼ100%英語書籍しか並んでいませんが、僅かながら現地語の文学作品も売られています。1冊250~500円くらいです。

当然ながら英語訳はありませんが、辞書を片手に読解を進めてみると良い勉強になるかと思います。語学目的だけでなく現地文化に触れる上でも貴重なリソースです。

Webサイト

Bemba grammar notes for beginners
ベンバ語の文法参考書です。1957年に発刊されたもののようです。フロリダ大学のデジタルライブラリで無料公開されています。


Lessons in Chibemba, being one hundred easy graded lessons
こちらもベンバ語の文法参考書です。同じくフロリダ大学のデジタルライブラリで無料公開されています。発刊が1930年なのでかなりの年代ものです。


Kitwe On Line: Bemba Lessons
(たぶん)ザンビアの方が運営しているWebサイトです。日常会話中心で文法には殆ど触れていません。フレーズ集として活用できるかと思います。